第二章 歯科医の選び方

第二章 歯科医の選び方

 

「糖分を40g以下に押さえ、野菜をたくさん食べ、歯ブラシをしっかりやっていれば、プラークが原因の虫歯にも歯周病にもならない」と、私は信じています。けれども、それを完璧にできる人がどれだけいるのか、と考えると、そんな理想論を語っても仕方ない、となります。

 

なので、歯科医の選び方についても書きます。

 

歯科医院は、とてもとても敷居の高いところです。私など、「そろそろ歯石がたまっているかも知れない。診てもらうべきだ」と思いつつ、歯科の予約を取ると考えるだけで気が滅入って、今回は2年間放置しました。歯科放浪で、十数軒の歯科を回った私ですら、そのザマです。「糖分を40g以下に押さえ、野菜をたくさん食べ、歯ブラシをしっかりやっていれば、プラークが原因の虫歯にも歯周病にもならない」という考え方が、そのまま「自分はそれに気を付けているから、絶対大丈夫だから、歯医者さんには行かなくていいんだ」となることが、容易に理解できます。というか、私はそうなりました。

 

歯医者さんに行かない言い訳だけで、実践ができていなかったら、馬鹿みたいですよね。

 

私が、歯磨きを頑張っているのは、「もう二度と歯科に行きたくない」からだと言えます。けれども、「やっているつもり」と、「できているか」は、まったく別の話で、ごくたまに、つまり、かなりできてると思えるようになっても2年に一度くらいは、歯科で「歯石取り」をしてもらって、センセイや歯科衛生士の方に、どれだけ歯石がついているか、尋ねてみるとよいかと思います。歯石自体は、虫歯という意味でも歯周病という意味でも、どうでもいいものですが、歯石の量はそのまま「プラークの量」を示します。プラークが化石化したものが歯石なので、プラークが無ければ、歯石もないからです。

 

ちなみに、私が、「歯科放浪記」の先生方を、すべて匿名にしたのは、すでに1ヶ月2か月先まで予約がいっぱいの先生方に、ご迷惑をかけたくないからです。「死ぬまでセンセイでいられる」のは、やりがいがある人生でしょうが、「必死で縋りついてくる患者たちの姿を見ると病気になっても休めない。死ぬまでセンセイをやめられない」状況まで行っておられる先生方を見ると、「ほんと大変だよなあ」と、同情しかないです。

 

だって、「2か月前に飛行機を予約して、やっとこの日が来ました」という人に、「今日は休みます」と言えますか。明日にしようとしても、明日も予約がいっぱいで無理だし、翌日に振替えられたとして、飛行機とホテルはどうなるんですか、です。ちょっと熱が出ただけで、「お母さんね、今日はお熱が出てね。あのね、だから晩御飯は辛い系の鍋がいいな」などと寝ている私から見ると、地獄かって話です。

 

特別にすごくいい歯科のセンセイが、世の中にはおられるとしても、毎月分2か月前から航空券を予約して通う、というのは、現実的ではありません。コンビニより歯科医院が多い日本には、「そこそこいいセンセイ」ならば、けっこういるはずです。なので、「こんな先生なら、まあいいんじゃないか」という、私の視点を書きます。

 

それよりは、「こういう歯科はよせ」という方が、効率がいいので、先にそれを書きます。いいセンセイを表現するよりも、ダメセンセイを表現する方が、ずっと簡単だからです。他人が賢いかどうかの判定は難しいけれども、馬鹿はすぐわかる、というのと同じです。

 

 

1. 私がまず、「良くない」と思うのは、HPの時点で、「すでに保険治療の悪口」を書いている、保険医です。

 

自費オンリーのセンセイというのが、世の中にはけっこういます。その人たちが、保険治療の悪口を書くのは、当然だと思います。それだけのことがあるから、倒産する羽目になる危険を承知のうえで、自費医になったのですから。私にいい加減な治療をした、患者が来なくて暇こいている先生方の歯科が、何十年も永続しているところを見ると、「保険医って心底ちょろいもんだ」と思えます。自費医の方が、経営はずっと大変です。

 

歯科だけではなく、開業医すべてにとって、保険医ほどちょろいものはありません。そのおかげで私達は、寝不足医師の手術で死んだり、救急病院で死ぬ羽目になるかもなのですが、その話はまた後日に語ります。

 

そして、「自費医にならずに保険医に留まっているくせに、保険の悪口を熱心に書いている」となると、「保険医と言っても、保険でまともに治療する気はないんじゃないか」、と、思いませんか。私は思います。

 

典型的なのが、「銀歯はいかにダメか」を、熱心に語る先生です。以下は、歯科放浪記からの抜粋です。

 

( 歯の治療についての情報を求めてネットを見ると、キーワードに反応して歯科のHPが並ぶ。そのHPに書いてある内容のほとんどに、「裁判なら嘘と判定できない形になっているけど、内容的には大きな嘘だ」というものがある。

 

保険での根管治療の成功率は何%とか、銀歯の再治療率何%とか、平均耐用年数は何年、というものだ。

 

臆面もなく、そんなことをHPに載せている歯科はみんなヤブ医者だろうと私は断言する。

 

人間、恥というものを知っていれば、そんなことを言えないからだ。

 

保険での根管治療の成功率は何%とか、銀歯の再治療率何%とか、平均耐用年数は何年、ということをHPに載せる理由は、自費治療に誘導したい、という動機だけだ。自費治療に誘導したいという気持ちがあること自体はかまわないと思う。けれども、そのために自分が職業倫理も恥もかなぐり捨てていることに気が付かないとなると、もう歯科としてというより人間として終わっている。

 

成功率だの、再治療率だの、耐用年数だのの数字としては、それでいいのだろう。けれども、その数字を構成する内容を考えれば、そんな数字を臆面もなくHPに載せるのが恥知らずな行為だということがわかる。

 

日本国内の中学生に数学の一斉テストをして、正答率が60%だったとする。その数字は何を意味しているだろうか、と考えればわかる。そのテストが60%のテストだということではないのだ。ある中学生は100点を取り、ある中学生は0点を取る、そういう中学生が入り混じっていますよ、という数字なのだ。

 

全国の中学生に数学の一斉テストをした結果、60点が平均値だったとして、その調査結果は、いつも95点は取れていた私、夫、私の息子達に何か関係あるだろうか?何の関係もない。同年代に0点を取る人が何人いようと、50点取る人が何人いようと、どんなテストだろうと常に95点以上の人には関係ない。関係あるのは、その人自身のポカミスの数だけだ。

 

自分がいつも95点取れている人が、平均が60点だからといって、まるで自分も60点しか取れないように公言するだろうか。普通はしない。95点を取るのが自分には当たり前なのだから、60点しか取れないのは頭の悪いという証明でしかない。馬鹿じゃない人が、わざわざ私は馬鹿ですという宣言はしない。ウチも60点ですよ~と平気で言えるのは、「平均が60の時に最大限うまくいって60点しか取れない人」だ。

 

成功率だの、再治療率だの、耐用年数だのの数字の意味は、「歯科の世界にはデキる先生とデキない先生が混在していて、デキる先生にかかれれば100点だけれど、デキない先生に当たると1、2年でダメになる、デキる先生の治療が30年もっても、デキない先生の治療が1、2年でダメになるので、平均年数が5、6年になる」ということだ。

 

そして、保険の治療は平均5、6年しかもちません、とHPに載せているセンセイは、もって最長がそのくらいの治療しかできない、する気もないのに、カネだけは欲しいカスだ。美味しい自費のカモがかかるといいなあ、と思っているわけだ。

 

私の歯科の治療経験によると、治療の成果は「保険かそうでないか」には全く関係なかった。優秀なセンセイの治療は永遠に近くもつし、ダメ先生の治療は1年でダメになる。私の、残根になってしまった5番の歯は、A歯科で落ちる前の治療が自費だった。その「保険と違って成功率が高いと言われる自費治療」は、歯根を突き破りそうな形で斜めにコアが埋められていた。常に周囲を歯周病にしていた挙句、数年で中を虫歯にして落ちた。そのBセンセイが治療した銀の詰め物が、すべて1年で落ちたのは、絶対に、保険治療だったせいではない。

 

あのクズ先生に何本もやってもらった私の被害が、今回歯科放浪をすることになった歯も含めて、「数年以内にすべて悪化の上にやり直し」程度で済んだのは、運が良かったといえる。そのBセンセイは、他のクズセンセイ同様に、まだお元気に開業中だ。

 

歯科だけではなく、医療界全般について、私は、考えていると軍隊を乗っ取って厚労省を砲撃したくなるくらい腹がたってくる。けれども、実は私が知っている、考えるくらいのことは、医療界でも厚労省でも、日本上部のアタマのいい人たちはみんなわかっているし、当事者なので私の何倍もムカついていると思う。ムカついていても、現実には誰も何もできない。できることといえば、「全体状況については何も考えない、何も感じないように自分をコントロールする」ことくらいだろう。

 

どうしても必要なことに予算を回すために予算をカットする部分があると、カットしたからと、その決断をした個々人が人非人のように罵られるのが日本の現状なので、国家の財政に関わる人たちには、予算を際限なく増やすか、現実の惨状を見て見ぬふりをするしかない。馬鹿すぎたり不器用すぎる医療関係者を国民の健康を守る現場から追い出す政策を立案すると、やはり人非人のように罵られるので、国家の政治に関わる人たちは、現実の惨状を見て見ぬふりをするしかない。

 

それを、「自分が可愛いから自己保身している」と罵る人達は、何かしたら「人非人」と罵る人たちと全く同じだ。日本が共産国にならない限り延々と罵っているだけなのに、そういう人達が日本では誰よりも力を持って何もかもを牛耳っているのが日本社会の現状だと思う。

 

詰め物を5.6年よりもたせるつもりのセンセイは、「保険の詰め物はもちません~~」なんて書かない。平気で「保険の詰め物は5.6年しかもちません」と言える先生は、自費のものだってもちはしない。自分が恥を晒していることにも気が付かないほど、まともな治療ができない人たちだからだ。)

 

 

2. 私が次に「良くない」と思うのは、「やたら新しいことをやりたがる」「自分ができないことを、誰もができないと思い込むセンセイ」です。

 

例えば、3mixという手法があります。虫歯菌で柔らかくなった歯質を残して、抗生物質を入れてインレーやクラウンで閉じ、殺菌された歯の中身が再度硬くなるように図る手法です。

 

この3mixの話を聞くと、下手なくせに飛びついて、失敗し、「3mixで治るなんて幻想」とか、偉そうに御高説を垂れるセンセイがいます。そういうセンセイも、ダメ歯科です。

 

3mixは、上手い先生がやれば確実に成功するのですが、下手なセンセイがやると確実に大失敗する手法なのです。私には、「Bセンセイというダメセンセイにやってもらった3mixがすべて失敗に終わり、後日Dセンセイにやってもらった時にはすべて成功した」という経験があります。後日見たレントゲンに、Dセンセイにやってもらった歯の中で、硬化しつつある歯質の様子が写っていました。なので、3mixは「センセイ次第」と、断言できます。

 

「自分に能力がない」だけなのに、「社会が悪い」という人が、例外なくクズだとすれば、自分がやってダメだったからと「3mixはダメ」というセンセイも、やはりクズです。個人のすべての努力が無駄にしか終わらない共産主義国にいるのならともかく、どん底から成功できる人がいくらでもいる国にいながら、「ダメなのは社会ではなく、自分ではないか」と一瞬たりとも疑えない人が、優秀どころか、普通のレベルに達しているのを、私は一度も見た事が無いです。

 

ちなみに、私の「歯科放浪記」には、Bセンセイを始めとしたダメセンセイが何人か出てきますが、皆さん、現在も歯科経営を続けておられます。つまり、健康保険制度は、ダメ歯科でも、コンビニより多い歯科が生活していける収入を保証する甘いものだということです。ダメセンセイが歯をダメにしては保険料を食いつぶし、まともなセンセイが半分ボランティアでその尻拭いしている、というのが歯科の世界です。そして、歯科での無駄など、健康保険制度の中では、まだマシな方です。

 

「健康保険制度など、創立当初の目論み通りに運営を引き直せば、その瞬間に黒字になるどころか、保険料がどこまで安くなるかわからないほどだ」というのが、私の意見です。

 

パーフェクトぺリオなどの新しい手法をやたらとHPに載せたがるセンセイも、怪しいです。なぜなら、私は、大学院でずっとパーフェクトぺリオの研究をして、論文で博士号を取ったセンセイを、個人的に知っているからです。そして、そのセンセイが開業した歯科医院では、パーフェクトぺリオを扱っていません。自分が研究し論文まで書いた博士が使おうと思わないものを、さもたいしたもののように宣伝している先生方なんて、怪しいと思いませんか。

 

ちなみに、歯科放浪の過程で「新しい手法の治療」について知ろうと、ネットで調べた時、その手法の「取扱い医」に、Bセンセイの名前が載っていました。新しいことを小耳にはさむと何でもやりたがるセンセイに、優秀な人はいないのではないかと思います。Bセンセイについて言えば、「自分の入れたインレーが必ず一年以内に落ちる」という時点で、まともな良心があれば廃業しているのではないかと思います。けれども、図々しいだけの人というのは、いつも、やたらと自信があるものなのです。「アベに代わって僕たちが日本を変える」と昂揚している人達を見れば、わかることかと思います。

 

私の夫は、神経の残っている歯よりも抜髄歯の方が多いくらいですが、今までに失った歯は2本だけです。そして、その2本とも、同じセンセイのやったものです。多数ある、他のセンセイが手掛けた抜髄歯は、何十年も問題がないのにです。しかも、夫の歯をダメにした先生は、治療の時に「新しい方法だ」と、自慢げに話していたということです。

 

馬鹿と無能ほど、簡単に全能感に昂揚するので自分なら何でもやれると思い込む、というのは、自分らがアベに換わって政権を担うつもりでいる方々に限ったことではなく、「人間というものの性質」だろうと思います。その、馬鹿と無能に科研費を垂れ流しているのでは、文科省予算などいくらあっても無意味です。保険医の世界もそれと同じで、馬鹿と無能に保険料を垂れ流すことで、いくら徴収しても無意味なものになるだけでなく、私達の健康を食いつぶしているわけです。

 

 

3.説明が嫌いなセンセイも、あやしいです。

 

説明したがらないセンセイは、「経営的に追い込まれていて、歯科のことはあまり考えられなくなっている」場合があります。

 

私の歯科放浪でも、そのようなセンセイにお会いしました。「経営を第一に考えると、センセイ自身にとっては治療しない方がお得」な場合すらあります。私の歯科放浪が始まったのも、そんなセンセイの、「歯の維持よりも経営、つまり自らの収入を優先させる判断」からです。

 

誤解の無いように付け足しておきますが、先生方のそういう判断は、なにも彼らが銭ゲバであるからではなく、健康保険の制度によるものです。「歯医者はみんな金儲けしか考えていない」と偉そうに言う人は多いですが、「恥を知れ」と、私はその人達に言いたいです。健康保険制度を検証し、熟知して、その上で、「歯医者はみんな金儲けしか考えていない」と言うのならいいのですが、相手の状況を考えもせず、考えなくていいつもりで、他人を非難する人は、人間のクズだと私は思います。

 

例えば、私は、リベラルをよく批判しますが、彼らの状況を何も考えずに批判しているわけではありません。「家族のつながりもないし、周囲とは表面だけの付き合い、誰も愛していないし愛されてもいない」哀れな人達が、「自分が中に入れる仲良し社会の実現」とか「いつも素晴らしく心優しいことを考えている心優しい自分」とかの妄想を抱くのも、自分自身のことは見たくないから見ないならば、我欲の意地汚なさに気が付かず「1円も出さず認められたい」欲望をダダ漏れさせるのも、仕方のないことだよなあ、と、同情までしています。

 

 

4.やたらと高級な機材がある歯科医院も怪しいです。

 

予約が1ヶ月待ちで患者が列を作っているような歯科、センセイが何人もいてフル回転してるような歯科ならば、ローンで買った高価な機械がたくさんあっても、それほどの負担にはならないでしょう。けれども、高級な機械がたくさんあるのに患者が少ない、となると、一人あたりの売り上げを上げなければまずい、というのは、誰にでもわかる理屈かと思います。

 

マイクロスコープは、とてもいい機材のようですが、保険の治療でマイクロスコープを使うとすれば、そのセンセイは、バットマンと同じで、他に収入があり、歯科の仕事は「栄光と満足感のためのボランティア」として、やっているのだと思います。マイクロスコープを使うと、診察に時間がかかるので、よほど利他精神にあふれた先生でなければ、保険治療には使いません。

 

つまり、そのセンセイが、自費の患者にマイクロスコープをガバガバ使って売り上げているのならいいのですが、自費の患者が少なければ、その高価なマイクロスコープのローンを保険の患者からの売り上げで払わなくてはならなくなる、ということです。自分に使って貰えるわけでもないマイクロスコープの代金を払いたいか、という話です。売り上げを上げるには、客単価を上げるか、治療時間を短くし回転を上げるかの、二つに一つです。どちらにしても、患者にとっては悪い話です。

 

また、「自費患者の予測を自分で建てられず、医院の借金を増やすほどに儲けが増えるコンサルの説を鵜呑みにして、高価な機材を山盛りに揃えた」とすれば、あまり頭のいいセンセイではないでしょう。

 

5、唖然とするようなことをHPやブログに書いているセンセイ

 

歯科に行こうかなあ、と思ったら、多少の知識をつけて、近所の歯科のHPくらいは、一通り見るべきです。中には、信じられないようなことを平気で書いているセンセイがいます。

 

私がびっくりしたのは、「インプラントと差し歯の違い」を解説していたセンセイです。違いも何も、インプラントと差し歯は、全く異質のものです。インプラントは歯の治療ではありません。無くなった歯の補完措置です。差し歯は歯の治療です。

 

「脚を切断した後の義足」と、「手術した脚」の違いを、大真面目に語る外科医がいるでしょうか。「たいした違いは無いので、どちらを選ぶかはお好みで」と言う、医者がいるでしょうか。外科の医師なら、そこまで狂っていれば、とっくに医師免許をはく奪されているように思います。その歯科のHPには、本当に、「どちらを選ぶかはお好み」と書いてあったのです。

 

私は何度も何度も、その歯科のHPの記述を読み、自分の読み間違えでも誤解でもないことを確認しました。「大金になるインプラントの話が来ないかと思い詰めて、ついに頭がおかしくなったセンセイだろうか」と思いました。

 

 

 

では、ここで、いいセンセイというのはどういう人か、を語ります。

 

 

1、自発的に「歯磨き指導」をしてくれようとする先生は、必ず、いいセンセイだと思います。

 

なぜなら、歯磨き指導は、儲からないからです。「患者さんが来院するたびに、 1時間くらい時間をかけてやっても、一月に 1000円ほどの点数」だそうです。センセイだろうが、衛生士だろうが、指導している間、人員もチェアも埋まったままです。よほど空いていて時間単価を考えなくていい歯科以外は、そんなことをしている暇があったら、とっとと患者を追い出して、次の患者を入れた方がいいのです。

 

考えてもみてください。「患者が虫歯にならなくなった」り、「患者の歯周病が治った」りしても、センセイは1円も儲からないのです。何の得にもならないことを、自分からやりたがるなんて、いい人過ぎて異常者かもです。

 

その患者が常連ならば、指導の結果が良くなれば、むしろ、客が減ってセンセイには痛手なのです。H先生のように患者が列を作っているセンセイになると、たいした歯周病でもないような患者の面倒までみてられるか、ということもあるかもですが、誰もがそこまで「来る客に不自由しない」わけではありません。

 

つまり、歯磨き指導は、患者にとっては利益になるけれども、歯科医院にとっては、何の利益にもならないのです。「自分の利益にならないけど患者のためだからやろう」と考える先生ならば、治療も、患者のためになることをしてくれそうです。

 

そういうセンセイを選べば、少なくとも、「信頼を寄せ、神と慕っていたセンセイ」に裏切られた私のように、悲しい思いはしないでしょう。私は、「ベストな治療では、保険制度上、医院が損する可能性がある」というだけの理由で、治療可能だった歯を、捨てられてしまったのです。

 

 

2.何を訊いても「怒らない、イライラしない」のは、いいセンセイだと思います。

 

なぜ患者からの質問に、「怒らない、イライラしない」のかと言うと、まず「怒らない」中の第一のタイプのセンセイは、「質問への答えがあって、たいていは即答できる」からです。即答するのに5秒で済むのなら、怒ったり苛つく理由がありません。その前に口から答えが出てしまっているからです。

 

すでに患者になっているどころか、あまりに遠方なので、いよいよ追い込まれた場合にしか患者になるつもりすらないHセンセイに、私は、かなり細かい自分の歯の状況についての質問メールを、何度も何度も出しています。そして、毎回、「今回こそ、センセイは客にもならんと質問ばかりする私にキレるのではないか」と怯えていました。

 

私がしていたのは、「歯根が何mm残っていれば、補綴できるとお考えですか」という、普通の歯科ならば、「状況によるだろ馬鹿」としか言わないだろう、異常に細かい質問ばかりです。患者になるつもりがあるかも知れなくても、初診もまだなのに、何度も質問メールを出したら、終いには「いい加減にしろよカス」という答えが返ってきそうなものです。

 

けれども、Hセンセイは、どこまでも返信してくださり、しかも、その返信は、早ければ1時間後、遅くても翌日でした。「有名人だし、患者は長蛇の列だし、質問もたくさん来ているはずなのに何故なんだろ」と考えた、私の結論は、「Hセンセイは質問を見た瞬間に回答しているので、怒ったり苛つく間もないのだ」ということでした。見た瞬間に頭に浮かんだ返信を打つだけならば、一通答えるのに要する時間は10秒程度でしょう。質問者の名前をチェックしたり、怒ったりするには、もっと時間がかかります。

 

実際、的外れな質問をしてしまい、後で「あちゃ~」と思った時には、返信がありませんでした。無駄なことを考える手間は惜しいのでしょう。

 

他の先生方の何人にも、私は、さまざまな角度から山のような量の質問をさせていただきました。そして、最後の最後まで怒らないセンセイが、何人もおられました。皆さん、患者の列ができている先生です。並みのセンセイなら「そんなのわかるかカス」と怒りで膨れ上がりそうなことを訊いても、そのセンセイ方には、すでに答えがあったからでしょう。

 

質問されて怒らないセンセイには、他のタイプのセンセイもいるかと思います。「自分の仕事に関心の深いセンセイ」です。

 

私が経験した先生の中には、自分が欲しい「ベンツ」を語るのが治療中の話題で、「小ベンツはベンツと言えるか」に興味があっても、自分がその時ガーがーいわせて掘っている歯が、果たして痛みの原因の歯といえるのかどうかには興味が薄かったらしい先生がいました。高価でファッショナブルな美容院でカットや染色を楽しむ出費は惜しいどころか自慢なのに、治療の説明をする時間は赤字でしかないから惜しいセンセイもいました。そういうセンセイ方は、自分の仕事に対する興味が薄いのだろうと思います。

 

自分の仕事に対する興味が深ければ、例え患者の質問が的外れでも、「なるほど素人はそんな風に誤解するのか」という新しい知識を得られるキッカケになった、と取ります。そして、次からよりよい対応をするために、その経験を生かそうと考えます。答えられないほど専門的なことを訊かれても、「自分は歯科医なのだから、そういうことも知っておくべきだったな」と、反省材料にします。よって、「質問されたからと怒る理由」がないのです。

 

歯科放浪をすることになった、私の歯は、2本とも、「ランダムに100軒の歯科に当たったら、すべてで抜歯と言われる歯」でした。だから私は、スーパードクターを探す旅に出たのです。けれども、一般的な虫歯の治療をしてもらう(虫歯の治療は自分ではできません)とか、たいしてグラついてもない歯周病の治療経過を見てもらう(歯周病の治療は自分でしかできません)のに、すべての知識を兼ね備えたスーパードクターが必要だろうか、と考えると、前者のタイプの「何でも知っておられるから質問しても怒らないセンセイ」までを望む必要はないだろうと思います。後者のタイプの「歯科の仕事に関心の深いセンセイ」で十分かと思います。

 

自分の、歯科の仕事に強い関心を持ったセンセイが、「歯はダメになるけど、保険点数でいえば得だからな」「早く済ませれば時間単価は上がるしな」というように考えるとは、思えないからです。「ベンツや美容院のための売り上げを求めるより、そこまで売り上げなくてもいいから、いい仕事をしたい」と考えそうだと思えるからです。

 

なので、「質問したからといって、怒らないセンセイ」を狙えば、そんなに間違いではないのではないかと、私は思います。

 

 

では、ここから、「センセイ選びの総括」をします。理想を語っていても仕方ないので、「まあ、この辺で、だいたいいいのではないか」という話です。

 

 

1.銭ゲバに狂った、もはや人間とはいえない恐ろしいセンセイを避けられただけでも、センセイ選びは成功かも知れません。

 

某歯科の、大ベテランセンセイに、恐ろしい話をたくさん伺いました。

 

そのセンセイは、私が個人的に知っている方なので、センセイの頭がおかしいことも、話が異常に大げさなこともないのは、私が保証します。仕事に関心の高い大ベテランの、予約が1ヶ月待ちのセンセイです。歯科の現状を憂いて、色々な話を精力的に集めておられるのだと思います。

 

以前、私は、「歯科に行ったら、虫歯を治してほしかったはずの歯だけではなく、片っ端から何本も歯を削られて、差し歯にするから40万と請求された」という話をネットで読みました。「私も歯科で恐ろしい思いをしてきたけど、人間界の範囲だった。本物の地獄のような歯科はあるのな」と、感心しました。

 

ツイッターだの2chだので、「それは傷害罪だろ」と吹き上がりそうな話ですが、「傷害罪」と指摘する人達が、現実に何をしてくれるわけでもありません。刑法を含めて、法律なんて、紙キレに書いた文字に過ぎません。法律を手にした者に、それを武器にする実行力があって、初めて機能するのです。

 

もし、私がそこまでの無法をやられたら、巨額の賠償請求その他でセンセイの人生を亡きものにしてやりますが、というか、すでに、私にナメたことをなさった大手企業が数億の損失を出し赤字転落した挙句に無制限融資で支えられていて、そのクソと組んだ信金も一緒に飛ぶかも知れない状況ですが、それは法律に個人の能力が加わっての話です。「個人の力が加わらない法律には何の力もない」ことを知っている、相手方弁護士が裁判開始後しばらく浮かべていた薄ら笑いが、そのことを物語っていました。彼女は、単に相手の「個人の力」を読み間違っていただけです。

 

たいていは、というか、ほぼすべてのケースで、「単に法律違反のことを悪い奴にやられ」ても、だいたい泣き寝入りです。下手したら、雇った弁護士までが悪い奴で、借金がさらに膨れ上がったりします。

 

「なぜオマエは大手企業に数億の損害を出させられるのに、仕事に就いていないんだ」と言われそうですが、その理由は「体が異常なまでに弱い」からです。健康診断など受けると、結果がものすごいです。明日にも死にそうな勢いで、「即行病院に行け」となりますが、私ほどになると、かえって病院に通うと危ないのです。現代医学は「相乗効果」「複合汚染」のことなどまで計算に入っていません。毎日違う科に通って、毎日3回20錠の薬を飲んで、子供が成人する前に彼の世生きです。

 

毎日職場に通って何時間も仕事をしていたら、今頃もう生きてはいないはずです。「大手企業」の話は、あっちから喧嘩を売ってきたから相手せざるを得なかったし、頭だけ使ってればいいんで身体が弱くても対応できたわけです。

 

その大手企業から訴状が届いたちょうどその頃、私は、歯の調子が悪くなっていて、心配で発狂しそうにな状況で、目を血走らせて歯チャンネルに質問を繰り返していました。訴状を見て、「気を逸らせるものが来て良かった」と心底思いました。ちょうどいい気晴らしになりました。

 

「意図せずに他人を助ける」ことは、世の中に頻繁にあります。歯が心配で発狂しそうになっていたところに、私の夫を訴えた企業も、まさか自分達が「被告の嫁の鬱血している気持ちを逸らして助けてあげた」とは知らないでしょう。なので、「自分は誰の役にも立っていない」と考えるのは、間違いだと私は思います。あのクソですら、「誰かの役に立った」くらいなのだから、誰でも、「誰かの役に」くらいなら、立っているのです。

 

ところで、「紙に書いた文字」というと、例えば、憲法9条なんて法律を知っている外国人は、極めて特殊な人でなければ、ほぼゼロです。そして、ヨーロッパ方面に親日家が多い理由は、「みんなが大嫌いなロシアに勝ったことがあるから」です。「日本の紙キレに何が書いてあるかに配慮して他国が戦争を思いとどまる」と思っている人は、「憲法9条を印刷した紙を持っての世界の犯罪多発地帯を巡り、その護符の効果を実証して」から言ってくれ、と思います。

 

そういうわけなので、悪い歯科医にヤラれた患者女性の現実的な選択肢は、センセイの要求する40万円を払って差し歯を入れるか、他院で差し歯だけ頼みクソ歯科からの請求は踏み倒すか、削られた歯のままで暮らすか、というところです。他の歯科で差し歯を入れてもらうにしても、4本ならば40万円くらいはかかります。若い女性だったので、「払える」と見られたのでしょう。「若い女性なら風俗で稼げるからいくらでも払える」というのは、太古の昔から変わらない視点です。

 

けれども、その「いきなり削りまくって40万請求」の話は、「ただネットにあった」だけの「詠み人知らず」だったので、本当の話か、確証が持てませんでした。ほぼ同様の話が、ネットのそこらじゅうに転がってはいますが、その中でもスゴい話なので、「作り話である可能性もゼロではない」と思っていました。

 

けれども、「私がご本人を知っている大ベテランセンセイ」の話は、本当のことに違いありません。「診てもらいに行ったら、全然大丈夫な歯をいきなり抜かれて、インプラントを強力に薦められた」という患者が来院した、というのが、そのお話の内容です。キーワードはインプラントです。

 

インプラントは、現代の歯科の「金鉱山」です。「ゴールドラッシュ」が起きているということです。

 

どこの歯科も、私が知っているゴミセンセイまで、インプラントをやってる状況なので、私は、「インプラントはやるだけなら簡単な、誰でもできるものなんだな」と思っていました。「いいインプラントは、いいセンセイしかできないけど、あんまり良くないインプラントくらいだったら、誰でもできるんだな」というのが、私のイメージでした。

 

ところが、違うらしいのです。この「インプラントをやらない」大先生だけではなく、他の「インプラントには専門家といえる」大先生も同じことを言われているのですが、どうも「とても難しく、デリケートな手術」で、「上手く行かないとかなりの支障が起こる」ものらしいです。たまげました。

 

まともに虫歯の治療もできないセンセイ達が、皆様、インプラントを標榜しているのに、そんなに難しい処置だと、誰が思うでしょうか。

 

歯科の世界というのは、「半年ネットを回り、センセイ方に話を聞いて回っただけの私よりも、知識が劣るセンセイ」が大多数です。せっせと検索を繰り返していればド素人でも手に入る程度の知識も持っていない歯科のセンセイは、自分の仕事に何の関心も無い人達だと思います。

 

ところで、そんな「大先生」を知っていながら、なぜ歯科放浪なんてやってたんだ、と突っ込まれそうですが、まず、「大先生とは歯科放浪で知り合った」のだし、「私の歯の疾患が、その大先生の専門と違ったから」です。歯科のセンセイは、だいたい、「専門どころか何も知らないセンセイ」と「狭い専門ではスーパードクターだけれど、専門以外は普通レベルのセンセイ」の二種類です。私の歯の疾患は、ランダムに歯科を訪ねれば100軒だろうが200軒だろうが、「抜歯」という答えしかないものだったので、2本の歯それぞれに、「その分野のスーパードクター」を探していたたわけです。

 

インプラントに詳しい大先生(私が直接知っているわけではないセンセイ)によると、留学までして施術を学び、大昔からインプラントをやっているセンセイですら、毎回の手術に、「一発外れたら患者と自分の人生が終わる」という緊張感があるということです。それを、「なあ~んも知らないけど、虫歯は削れる。ってか、インレー入れても落ちるけど~」というレベルの先生方が、こぞってやっているわけです。

 

私の知ってる大ベテランセンセイによると、「顔が麻痺する」「痛みが死ぬまで続く」「取ろうとしても取れない」「そこが菌の巣になって口中に広がる」などの、地獄のようなケースが山のようにあるようです。他のセンセイもよく言っておられる、もっと一般的な症状は、「インプラントの周囲の歯と向かい側の歯が、歯根破折を起こす」という症状です。インプラントの周囲の歯が、次々と歯根破折を起こして倒れていくのだから、どうにもなりませんね。

 

「インプラントの周囲の歯と向かい側の歯が、歯根破折を起こす」ということが、なぜ起こるのか、謎だと思っていたのですが、「あ~こういうことか~」と、最近、自分の経験から腑に落ちたことがあったので、そのうち解説したいなあ、と思っています。

 

1本をインプラントにすると、周辺もみんなインプラントになっていくならば、歯科のセンセイにとっては、金が取れ続ける素晴らしい金山と言えるわけですが、患者の方はたまりません。しかし、まあ、1人にとっての不運が、もう1人の幸運、というのは、よくあることです。

 

そういうわけなので、歯科選びは、「虫歯だからと黙って歯の神経を抜かない」とか「差し歯にしようと勝手に削りまくらない」とか「いきなり抜かない」とかいうことをやらないセンセイなら、どんな先生でも、「悪魔よりはマシだから、失敗とはいえない」と言えるのではないでしょうか。

 

さて、その、「悪魔」の先生方は、では、生まれつき骨の髄から悪魔かというと違う、というところに、「運悪く悪魔歯科に入ってしまった」場合からの逃げ道があります。

 

「相手が弱者で、何をしても訴訟されることはない、ネットに歯科名を挙げて告発していくほどのガッツはない」としても、ほとんどのセンセイは、理性的に、それと見切って行動しているわけではないのです。

 

自分達が救えと喚いている、当の「子供たちの教育」に使われるはずだった文科省のカネを、「天下り」という形で横領するスキームを組む仕事で高給を得続けた挙句、横領犯として辞めるのに退職金を5000万円ガメた文科省トップが、「ボクは子供たちのカネをガメまくったんだ」と自覚しているでしょうか。

 

同じように、「子供たちの教育のためのカネ」を、省内の左翼仲間とどう上手く組んだのか、6億円もガメた教授も、「子供たちを救えと喚きながら、当の子供たちの教育のためのカネを自分の生活と遊びのためにガメた」とは、絶対に、思っていないでしょう。

 

人間、自分を正当化するための理屈ならば、無限に思いつくものなのです。いたいけな子供を何百人も、頭からバリバリ食いまくっても、文科省トップも左翼教授も、自分達の理屈によると、「可哀そうな子供たちを救う神の戦士」です。殺すことが相手への救済になる、「ポア」まで、あと一歩というところです。

 

だから彼らは、今だに、「子供たちを救え~」と喚いていられるのです。自分が実際に何をやってきたか、というと、数百人分の子供たちの教育のためのカネをガメてきたわけで、普通に考えれば、とうてい無理ですよね。文科省トップなんて、今や、「僕は、子供たちの文教予算をガメて仲間内で分け合うスキームをやりまくって横領で辞めたんじゃない。強大なアベ政権と対立したために辞めたんだ」と、事件の状況を脳内変換している有様です。

 

その「強大な右翼だというアベ政権」が、何年も「左翼の違法天下り汚職&子供たちのための文教予算食いつぶし」を見守った挙句に、法律違反の首謀者に退職金まで出しますかね。日本の未来を担う研究をしているノーベル賞科学者にも出さないカネを、6億も、左翼の政治運動に出しますかね。状況を普通に考えたら、アベ政権だって彼らのお仲間の左翼ですよね。

 

上記お二方に、人間というものは、自分のしたいこと都合のいいことを「善行」と信じるものだ、という例を見るような気がしませんか。

 

歯科のセンセイだって同じです。「儲けに都合の悪いことは見ない」ようにしていると、いずれはその度が過ぎて、全ての歯に「この歯は抜いてインプラント、最悪でも自費の入れ歯にすべき」に見えるようになるのではないでしょうか。

 

私に言わせれば、「人間の理性」などというものを信じている人は、全員、馬鹿です。

 

 

2.運悪く地獄歯科に入ってしまった場合」の対処法

 

では、いよいよ、「運悪く地獄歯科に入ってしまった場合」の対処法を教えます。簡単です。

 

いちばん初めに、センセイが、チェアの横に来た時に、その歯が、「沁みている程度の虫歯」の場合は、「沁みている程度なので、神経を抜かなくて大丈夫ですよね。神経抜かないで、レジンで修復できますよね」と言いましょう。削られるどころか、口を開ける前に、つまりセンセイが来た瞬間に言うのがポイントです。

 

人間、口を開けるともう何も言えません。下手したら、そのままヤラれます。

 

先に言われてしまったとなると、「黙って神経を抜くのはヤバい」と思わない人はいません。そこで、ヤバいと思わず神経を抜けたら、それはもう、殺されなかっただけ幸運というレベルの精神異常者です。

 

仮にそのセンセイがそこそこ精神異常者だったとしてすら、こちらの言う事を無視して仕事を始める人は稀なのです。「んなこと、やってみないとわかんねえ」とか、何のかんのと言ってくるはずです。

 

その歯科が、近所にいい評判が広まっていて、列ができている歯科の場合、美味しいラーメン屋みたいな「頑固おやじ」なだけかも知れません。けれども、待合室がガラガラなのに、その態度だとすれば、なんかとても怪しい感じです。私だったら、逃げます。

 

ズキズキ痛くて、もう神経抜くしかないのがほぼ決定済みの虫歯については、普通にその辺の歯科医院に飛び込むよりも、いい話があります。また後で書きます。

 

痛む虫歯になると、心配なのは、神経に留まらず、歯自体を抜かれることです。

 

けれども、「痛む虫歯」の歯を抜くことは、普通はまず、ありません。痛むということは、まだ神経が生きているという事だからです。「普通は」というのは、とんでもない先生ならやるだろう、と思うからです。

 

「もう神経は抜くしかない」と諦めている場合は、まあ、それでもセンセイによっては神経を抜かずに助けてくれますが、そこまでは求めないのなら、その場合には、「歯は抜かなくていいですよね」と確かめておくべきです。「痛む虫歯で歯を抜く」とすれば、10中8,9以上、悪魔です。けれども、悪魔だとしても、言われてしまうと黙って抜けなくはなります。普通の悪魔だったらの話ですが。

 

虫歯で、歯を抜かなければならないのは、「長期間痛むのを放置しておいたら、なぜか痛くなくなって、歯がボロボロに崩壊し、なんか臭くなってきた」とか「その後、また常時痛むようになってきた」ような場合です。「ズキズキ痛んできた」時点で抜くことは、まずありません。抜くと言うなら、あやしいです。私なら逃げます。

 

というか、私は、「ズキズキ毎日痛むとこまで行った歯を、神経を残して治療してもらった」経験がありますので、そのレベルまで粘りたい人は、ネット検索やセンセイとの交渉で、頑張ってみるといいかと思います。精密治療が売りの自費のセンセイなら、やってくれるかもです。私の場合は、「若くて採算に興味の無い勤務医のセンセイ」だったから保険でやってくれましたが、1時間半の大手術でした。つまり、歯科医院にとっては大赤字です。私の場合には、たまたま千に一つの幸運を引き当てただけの話で、同じことを保険でやってもらうのはかなり難しいと思います。

 

言い替えると、「現在日本では、健康保険制度のために多くの歯が捨てられている」ということです。特に大先生でもなければベテランでもない、若い勤務医が「一般的には絶対に抜髄になるケースを救えた」のは、単純に、「採算を考えなかった」というだけのことだ、というのは、要はそういうことですからね。

 

莫大な「健康保険料」を自分でも、会社負担分でも、自分の労働から取られてきたのに、「なぜ、たかだか歯医者くらいにしか行かない自分が、健康保険ではベストの治療を受けられないのか」と思われるかも知れません。それに対しては、「黙ってカモられている人の人生」は、ネタが何であったとしても、そういうものだよね、としか言いようがありません。

 

「じゃあ、あなたが、カモから無条件にカネを取れる立場だったとして、そのカネをカモに還元しようと思いますか?」というのが、私の答えです。

 

思いませんよね。普通は、カモに、「上の人達が自分達のために色々やってくれている」と思わせる宣伝を繰り返し、カモたちへの供給は、その夢が長続きしそうな最低限ラインに絞りますよね。そういうことです。

 

その、「健康保険制度の現状」を訴えた歯科のセンセイの告発を見つけたので、リンクを貼っておきます。

 

http://medg.jp/mt/?p=825

 

私達患者は、自分が病気になりさえしなければ、健康保険制度に殺されることもありません。けれども、私達の病気を治してくれる医師の方々は、病気にならなくても人生丸ごと抹殺されているようなもので、患者の数百倍も非道な目に遭っているのです。健康保険制度の下でマトモな医療が受けられるとすれば、それは自分の身を削っている先生方のおかげなのに、そのセンセイ方の苦難に目を向けず、自分の供給への文句しか言わない人達は、正直、人間のクズだと思います。

 

ちなみに、「病気を治してくれる」医師、と私が限定したのは、いるだけ無駄な「医師」が、日本には多数存在し、それ以外でも、すさまじいまでの人数が健康保険制度に取り着いて食っていると、私が思っているからです。

 

私に言わせれば、健康保険制度の改革なんて、当のカモられてる国民の関心さえあれば一発で片付く話なのに、みんなして現実に目を向けず、黙ってカモられているのだから、本当に馬鹿みたいだと思います。

 

 

3.ここからは、歯周病の場合についてです。

 

以上は、虫歯の場合について書きましたが、これから、歯周病の場合について書きます。

 

歯周病で歯科に行く場合、ちょっと悪いと、もしくは毛ほどしか悪くなくても、歯を抜かれる危険は、あります。「第2章プラークコントロール」で書いた、「私の知っている大ベテランセンセイ」の患者の身に起こった話です。

 

防御策は、虫歯と同じ、口を開ける前に、「歯は絶対に抜きたくないんです」と、口を開ける前にセンセイに言う事です。何があっても抜きたくないことをはっきりさせておけば、先生だって訴訟沙汰は嫌なので、いきなり抜かれることは多分ありません。

 

歯周病が自分で治せるということを、H先生のHPを発見して知った私は、何本も治していますので、抜く必要がある歯周病など、まず無いものだと思います。

 

なぜ私が、Hセンセイの実名を書かない、リンクを貼らないかというと、全国から患者が押し寄せているHセンセイに、新しい患者が増えたらご迷惑だと思うからです。前岡遼馬センセイには、まだ、私は個人的に何のお世話にもなっていないので、私が書いた結果センセイの歯科に行く人がいても、「ご本人がお名前を出して歯科指導なさっている結果だよね、リンク禁止とも書いてないよね」って感じで、私の知ったことではありません。私が注目したくらいだから、今頃、全国から患者が押し寄せて、ひいひい言ってるんじゃないかと思います。

 

「保険でいい治療」だの「歯磨きが重要」とネットで言うのは、歯科の先生の我が身にとって、あまり安全なことではないと思います。「仕事は成功したけど、負債で倒産した」ということになりかねません。

 

もはや膿が出ている、歯肉が無くなって歯根が見えている、次に噛んだ時に抜けそう、まで行っている場合は、歯科でのコントロールの手助けが必要かと思いますが、並みの歯科に行くと、「抜く」という選択肢しか示されないと思います。なので、「重度歯周病を診てくれる歯科」を、ネット検索で延々探し、見つけたところに行くとよいかと思います。そういうセンセイのほとんどは、良心とプライドと根性でやってるので、たいていは保険で診てくれますが、一応、保険かどうか尋ねてから行きましょう。

 

けれども、歯周病の世界で「抜かずに治す方針」の歯科には、大抵、日本中から患者が殺到しているので、予約できる日は、たいてい1ヶ月か2ヶ月先です。

 

どんなにいいセンセイのところに行っても、「治してもらえる」わけではありません。どっちにせよ、センセイにできるのは、「治るまで抜けないようにする管理」くらいです。どっちにせよ、治すには自分の「糖分管理と歯磨き」しかないのです。先生ができることは、「歯が落ちないように糸で括り付ける」ことくらいです。なので、「抜けないように食事に気をつけて歯磨きを頑張り」、初診日を待てばいいのです。歯が歯茎から落ちない限り、いつ行ったって同じです。

 

 

4.歯科医の費用

 

ここで、費用の話をします。カネが心配で、歯科に行けない人も多いかと思います。

 

歯科の初診料は、現在、3割負担で700円です。つまり、「歯を診てもらうのに、最低ならば、それだけしかかからない」ということです。

 

そこに、歯科の経営者ならば、誰もが撮りたくてたまらないパノラマレントゲンを撮られると、3割で1200円が加わります。つまり総額4000円になるパノラマレントゲンは、保険歯科の数少ない収入源のトップ項目です。「複数の、奥に隠れた虫歯までをこの際、発見してもらいたい」場合には、いいかもです。「撮ること」が目的で、よく見ないセンセイに当たったら、パノラマを撮っておきながら1本の歯しか見ないセンセイに、「他に虫歯はありませんか」と、促しましょう。言われれば、まず見てくれます。

 

レントゲンには、「小さいレントゲン」もあります。「問題の歯」だけを見る時に使います。いい角度に設定すると、かなり多くの情報を得られる優れもので、正確な判定に役立つ、という点では、パノラマなど比べ物になりません。3割で170円らしいです。らしい、というのは、私が撮った時の140円とは違うからです。

 

歯科によっては、虫歯治療の前に「菌を減らす」という名目で強制される「クリーニング」が、約3000円ほどです。この料金のほとんどは、当のクリーニングではなく、「歯周病検査」のものです。「歯周病を疑い、検査をしたところ、歯石取が必要と思われた」という名目になっています。

 

クリーニングは、いわゆる「定期健診」の時に、必ずやることになっています。歯周病の世界にどっぷり浸かって、極限の歯を救ってきた先生方が、皆さん「意味ない」と言うのが、この「定期クリーニング」ですが、「日頃の歯磨きがきちんとできているかチェックしてもらう」という有効性はあります。

 

「できているつもり」で、できていないまま、何年も経ったら、歯周病になってしまいます。それを診てもらうには、検査兼クリーニングを受けるしかありません。毎回「歯石がたくさんついている」と指摘されつつ、3か月ごとに行く、などというのは、具の骨頂です。本来は、チェックを聞いて歯磨きを向上させ、もうチェックの必要もないというところまで健診の間隔を延ばしてゆくために行くものなのですから。「自分の歯磨きを向上させるためではない定期健診」は、その歯科医院とグルになって健康保険料をガメているのも同然の行為です。

 

歯科医院側は、「指導をしないクリーニング」で健康保険料をガメているわけですが、患者の歯は、そんなことをしている間にどんどん悪くなっていきます。「一般的に最短期間とされる3か月ごとにクリーニングに行ってたのに歯周病で歯を失った」というケースは、ちょっとネットを見るだけでザコザコ出てきます。健康保険料をガメるセンセイの手助けをした天罰とも言えます。

 

虫歯治療自体には、たいした料金はかかりません。削ってレジンを詰めても、3000円しません。「緩んでもない歯茎をチェックして、ついてもない歯石を取る」より安いです。私の通っていた歯科では、虫歯の治療があると、何の治療もない時(その頃には効果があると思っていた僅かな歯石取り作業だけ)より料金が安かったものです。

 

払える金額の問題で、虫歯があるのに歯科に行くのをためらっているのなら、電話で予約する時に、「保険証と6000円しかないけど、虫歯の治療を受けられますか」と訊いてみればいいのです。「いいセンセイ」かどうか、それでわかるということもあると思います。初診700円、虫歯を削ってレジンなら3000円しなかったはずで、虫歯を削って銀歯のクラウンを入れる場合でも最小で行けば全部で5000円はしなかったかと思います。私の記憶が間違いでも、ギリギリその辺の線なので、1000円足りないとかいうレベルなら、向こうから「7000円はかかりますけど、大丈夫ですか」というように、訊いてくるはずです。

 

出せる金額で問い合わせをすれば、「1200円のパノラマと3000円のクリーニングを受けなければ治療しない」方針の歯科でも、その段階で断るか、その手順を省いてやってくれるかになるので、予算を守れます。問い合わせをすれば6、7000円で完全に治せるものを、不安を抱えながら我慢して悪くしていくなんて、馬鹿げていると思いませんか。歯周病は自分でしか治せませんが、虫歯は自分では治せません。

 

「無い袖は振れない」のを、歯科医院ならば、大抵は身に染みてご存じです。「治療した結果、窓口でカネが無いと言われた」という面倒なことを、皆様、一通りは経験しています。カネが出せないとわかってる人相手に吹っかけたって仕方ないです。若い女性で、「それでも行った時には吹っかけられるかも」と心配ならば、値段の問い合わせを男性にしてもらえばいいのです。どんな極悪歯科に当たっても、男には吹っかけないと思います。だって、いったい何をやって払えるというんですか。医院に放火されるのが関の山です。

 

例え神経を抜く羽目になっても、たいした料金じゃありません。その大変な作業や重要性からイメージするより、はるかに安いです。歯の位置や歯根数ごとに違いますが、解説ページもあるようなので、検索で調べてください。ほんと~に安いですよ。

 

銀歯になるのは絶対に嫌だ、という場合は、削られる前に、「レジン治療でできそうかどうか」の、見込みを訊くといいかと思います。「沁みる程度の虫歯なのに、レジンで治せない」のは、技術的にはあまり有り得ません。「恒常的にズキズキ痛んでどうしようもない」ところまで行った私の歯など、「元の歯で残っているのは神経と紙より薄い外側の壁だけ」で、「歯質といえる部分」は、すべて、レジンに置き換わりました。

 

沁みる程度なのに、「保険のレジンではできない」場合、何らかの特殊事情があるかと思います。見込みを聞いて歯科医院を換えても、他のチャージがなければ、捨てるのは初診料の700円のみです。その歯単体のレントゲンをつけても870円です。

 

「もはや絶対に、レジンだけで何とかなるとは思えない」かつ「銀歯はイヤ」な場合、前歯や小臼歯なら、条件によってはレジンやハイブリッドの冠の保険がきくかと思います。条件については、検索で調べてください。

 

さて、ここからが、まだあまり出回っていない新知識です。

 

「大臼歯だけど銀歯はイヤ」な場合、「前歯や小臼歯だけどセラミックがいい」、「小臼歯のレジンの保険対応に条件が合わない、行くつもりの歯科が小臼歯のレジンの保険適用に対応していない」場合は、どうするかです。実際、「小臼歯に保険のレジン冠」は、対応していない歯科の方が多いかと思います。

 

まず、考えるべきなのは、「行くつもりの歯科では、白いクラウンをいくらで入れているか」です。虫歯を治そうということだけ考えて、歯科に行き、削った後に、「え。奥歯の白いクラウンだと12万円・・・」と驚いても、遅いです。もう治療が始まって削ってしまったのに、そこで転院しますか?って話です。

 

なので、「虫歯か」と思い、「レジンじゃ無理だろ、でも銀は嫌だ、セラミックを入れたい」となったら、歯科に行く前にHPで調べたり、電話で訊いて、インレーだのクラウンだのの値段をチェックしておきましょう。

 

もう歯科に行ってしまっていたら、削られる前に、「白いクラウンがいくらか」尋ねましょう。払えない、払う気にならない金額なら、「銀になってもいいか」「それを払うのか」「もう少し安いところはないのか」、削られる前に考えた方がいいです。

 

私の経験では、「クラウンの値段」と「センセイの腕」に、相関関係は無いように思います。「クラウンの値段」と「センセイの性格や人生観、価値観」とは、強い相関を感じますが、だからといって、「高いクラウンは銭ゲバ歯科だけ」ということもありません。「客があまり来ないから安い設定にしておこう」という場合もあれば、逆に「少ない客からボッてやろう」ということもあります。クラウンがいくらであろうと、デキるセンセイはデキるし、ダメなセンセイはダメです。

 

なので、金額が問題ならば、「クラウンの値段が安いのに、患者の列ができている歯科医院」あたりを狙うといいかと思います。人間の嗅覚や情報網とはすごいもので、たかだか「白いクラウンが安い」という程度のことでは、ダメセンセイのところに列はできないからです。歯科放浪をした結果、私は、つくづくわかりました。

 

以上が、「保険医のセンセイを狙う場合」です。保険医のセンセイを狙う、いちばんのメリットは、「レジン修復で済む場合には、治療費が、例えパノラマだのクリーニングだの盛り盛りでも、1万円はかからない、盛らなきゃ5000円前後で済む、というところです。そして、「何もせずにズキズキ痛む」まで行っていない虫歯ならば、かなりの高確率でレジン修復が可能なので、初診でセンセイに見込みを訊いてみればいいのです。クラウン代の設定が高くないセンセイならば、儲ける気満々という人は少ないかと思います。

 

「どう考えても、もうレジン修復は無理そう」と思え、「白いセラミックのクラウン」を入れる、とすでに決心している場合、保険ではなく自費の歯科医院の方が、安いケースがあります。高い「保険医院のクラウン」の半額程度の価格で、「治療もクラウンもみんな込み」だったりします。

 

実は私にも、オール自費で「虫歯治療込み55000円」で、白いセラミッククラウンを入れてもらった歯があります。入れた時にも、2年以上たつ今も、まったく問題ありません。どうして、その価格が可能なのかは後で詳しく書きます。その話は、そのまま私が、「健康保険税が納税者をカモっている」と断言する理由でもあるからです。歯科という小さな分野でコレなのだから、医療界全体で見ればもう滅茶苦茶だとわかるでしょ、ってか、いい加減わかれ、というのが、「カモられるのが趣味なのではないか?」とまで疑っている、日本の労働者の方々に対して、私が思うことです。

 

なお、「その治療をしている歯科医院の名前」は、最後まで出てきません。アフェリエイトではないし、勝手に名前を出していいかどうかもわからないからです。そのうち、先生にお伺いして、「宣伝してほしい」とでも言われたら、どこかでいずれ出すこともあるかもですが、ここでは出しません。というか、もはや複数の歯科医院に同じシステムがあると思うし、中には、途中の「治療の段階」まで保険でやっているところもあるかもです。そういうところがあれば、抜髄なしの場合、削るまでが保険で(3000円初診料込パノラマなし自費分)、最後のクラウンは3万でも利益が出せそうです。厚労省の手先に襲われたり、潰されたりしなければ、の話ですが。

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